褥瘡管理チーム

対象                        
・寝たきり、もしくは、寝たきりに近い患者さん
・常時、車いすを使用している患者さん
・日常生活で活動量の少ない患者さん
・栄養状況の悪い患者さん

チームの目的                  
活動性が低下したり、安静状態が長く続いたりすると、圧迫を受けるお尻やかかとの皮膚に褥瘡(じょくそう=床ずれ、皮膚の潰瘍)ができやすくなります。褥瘡は悪化すると治りにくいので、褥瘡管理チームでは予防・早期発見に努め、適切な褥瘡管理によって改善・治癒を目指します。

参加するメンバー                

医師
褥瘡(床ずれ)の評価、治療方針の決定および治療を行います。

医療ソーシャルワーカー
患者さんの状況をご本人のみでなく、ご家族とも随時情報の共有を行い、早期退院へつなげます。

看護師
①24時間ベッドサイドで全身状態(栄養状態、皮膚の状態、臥床時間、活動性など)の観察・評価を行います。褥瘡ができやすい人には、▽オムツや寝具の選 択▽肌の乾燥を防ぐための保湿▽皮膚への負担を軽減する身体の動かし方などについて、具体的なアドバイスをしながら、実際のケアを行います。
②褥瘡がある場合は、これらの予防ケアに加えて、薬剤やドレッシング材(傷を保護するために覆うもの)などを用いて適切な処置・ケアを行い、創傷の治癒を目指します。

管理栄養士
①患者さんの必要な栄養量を算出したうえで、実際の摂取栄養量・不足栄養素・栄養状態の評価をして、栄養補給方法を計画立案します。
②患者さんの嗜好への対応、使用する食品や調理法の決定、栄養補助食品の選択、食事形態(普通食・きざみ食・とろみ食など)の提言、テクスチャー(口当たり・歯ごたえ・舌触りなど)の提言、水分管理の評価、経腸栄養剤における選別の提言なども行います。

義肢装具士
車いすユーザーの姿勢保持と褥瘡予防を目的としたシーティングやクッションを提供します。

救急救命士
①褥瘡(床ずれ)のある患者搬送にあたっては、身体の状態を考慮した移動や体位で患者搬送サービスを行います。
②長期間、寝たきりだった患者さんが心肺機能停止状態など急変したときは、救急救命処置を行います。

作業療法士
①身体の特定の部分に圧迫を受けないよう、患者さんの日常生活の活動レベルや生活方法に合わせて、ベットやマットなどの寝具の選定や見直しを行います。
②褥瘡(床ずれ)の治癒促進や予防をするため、福祉用具を用いて、治療・指導・援助をします。例えば、車椅子や車椅子の座面のマットなどを本人に合わせて調整するなどです。

薬剤師
① 褥瘡の病態を観察し、治療に使用する外用薬やドレッシング材(創傷被覆剤)について、その特性を活かした選定・使用法を提言・指導します。さらに、薬剤の効果を評価します。
② 褥瘡周囲の皮膚のたるみなどによる、きずのゆがみは薬剤の効果が現れにくいため、原因を改善して治療期間の短縮を目指します。
③外用薬に限らず、褥瘡の発症に関係する内服薬の影響を把握し、副作用の防止を図ります。

理学療法士
①圧迫が少なくなるよう(除圧)に、自力での体位変換の練習や、除圧姿勢を患者さんやご家族などに指導します。
②除圧のためのベッドやマット、車椅子など用具の調整をおこないます。

臨床検査技師
血液を分析して、患者の栄養状態や全身状態について情報提供を行います。また褥瘡の原因となっている細菌を特定し、薬剤の効果などについて情報提供を行います。